2026年1月27日、横浜市立みなと総合高校にて「食育振り返りミーティング」が開催された。全6回にわたり、早朝の校内に温かな湯気と活気を届けた「みなと食堂」

どんな結果で、参加した生徒たちはどんな感想を抱いたのか。

「ただ朝食を食べる場所」ではなくコミュニティになった「みなと食堂」

全6回の実施で延べ700名以上が利用したみなと食堂。最終回にはなんと中学生も含む137名が参加する盛況ぶりを見せた。

実践報告書によれば、食品の栄養素や働きを答えられる生徒が50%を超えるなど、食への意識向上においても着実な成果を上げている。

なんと保健委員会は「栄養恋文」と題した栄養についての知識を発信しており、食堂の開催に加えてこういった周知活動もこの意識向上に大きく貢献している。

栄養素や働きについて答えられる高校生、なかなかいないのではないだろうか。この知識こそが、自分を大切にする、豊かに生きる一歩になる。まさに生きた教育とはこのこと。

生徒たちが得た”感謝”と”達成感”

ボランティアに参加した生徒たちからは、前向きな感想が数多く寄せられた。

「他学年や部活外での交流が広がり、友達が増えた」「配膳時に『ありがとう』と声をかけられるのが何より嬉しかった」といった声は、この活動が幅広く、そして豊かなつながりをつくる場所になっていることの現れだ。

また、「早寝早起きの習慣がついた」「料理を作る大変さがわかった」など、習慣づけ、料理・食事に対する考え方が変化している生徒も多数見受けられた。食育が生活リズムの改善や社会性を養う契機となっている。

愛があるからこそ届けられる食事

この活動を動かしているのは、地域やしのぶ食堂のスタッフ、ボランティアメンバーによる「皆に美味しい朝食を食べてほしい」という情熱だ。

食べることから自分を大切にしてほしい」と、しのぶ食堂の高野しのぶさん。

「食事を見直して体調がよくなっていった経験があるので、若い時に栄養の大切さを伝えたい」と栄養士でありLSY修了生でもある吉野久美子さん。

毎度多くの人に食べてもらいたい!と動く高野さん、吉野さん、そして海外から、関西から参加した利塾メンバー含めボランティアスタッフの想いでこの活動は支えられ、高校にもポジティブな変化をもたらしている。

生徒主体で描く、さらなる未来

今後の展望についても、生徒たちからは意欲的なアイデアが次々と飛び出した。

朝早起きしてこの活動に参加するだけでも大変なことなのに、それに加えてさらにこうしたらどうだろう?と改善提案をする姿に、聞いているこちらが感嘆してしまった。

「今後は自分たちが主体となって運営したい」

「マイ箸の持参で環境にも配慮したい」

「近隣のスーパーで廃棄される野菜を使うのはどうだろう?」

「外部への宣伝を通じて学校の魅力を伝えたい」

この活動を推進している同校の荒川先生は以前、「みんなにハッピーな人生を送ってもらいたい、そのために健康が大切」「これから社会で生きる力を培うことも経験させたい」と話されていた。

高校生からの改善提案がやまない様子は、まさに生徒たちが「社会で生きる力を培っている」まぎれもない証拠だ。これからのみなと食堂はみなとカフェとしてさらに進化を遂げていく。

これからのみなと総合高校、そしてみなとカフェの活動に目が離せない。