今回の講義は「人生会議の相続版」。
身近な人の終末期と相続手続きを経験した方から、故人のお金とお墓、実際どうしたの?!について、包み隠さずお話いただいた。
詳細はメンバーしか聞けない内容だが、学びをこちらもで少しシェア。利塾では青葉寺の行雅さんの講座でもお墓についての話があったが、今回は実際にそれらを体験した生々しいお話。
これを聞くと、「ああこれを先に知っておけば!泣」を防げる最強講義だった。
聞きにくいことほど根掘り葉掘りしておこう
いきなり身近な人が亡くなった。そんな時、家族が最初に直面してそしてウンウン苦しむのが、家族も知らなかった実務的な情報の欠如である。
もう亡くなった方に聞くこともできず、残っておらずじゃどこを探せばいいんじゃ!と絶望しても、誰も助けてくれない。
その絶望をすべて味わった今回のスピーカー。元気なうちに「どうこの人生終えたいか?」を、気持ちだけでなく金銭面も含めしっかり聞いておくことが、本人にとっても家族にとってもハッピーなあの世生活を支えることになる。

今元気な人に「ねえねえどういうお墓がいい?」とはなかなか聞きにくい。この講義をきっかけに、家族で「どうありたいか」を考えていくというメンバーも多数いた。
デジタル情報と契約サービスを「見える化」
現代の生活は、何歳であれいろんなサブスクやIT情報なしには生きていけない。自分もそうなら家族もしかり。
サービスの数だけパスワードがあり、料金がかかることが多い。それらを悲しみながら全部こなすのは、正直無理である。泣いても情報も人も戻ってこないが、めっちゃ泣きたい。
だからこそ、家族が使っているサービスやIT情報を、生前にしっかり把握し整理しておくことが穏やかに家族を送り出せるコツにもなる。
「あれ、まだこれ引き落とされてたっけ?」自分でも覚えていないサブスク、家族であれど言ってもらわなければ誰も分からない。

しかもそのサブスクの存在に気付いてもさらに絶望を深めるのが「メモの字が読めない」ということ。
宝地図はあるのに宝の場所に「ここにありません」と言われている気分である。そんな訳で、情報の正確な把握と、それが本当に機能しているかの検証作業、これ大事。
他力を存分に使って乗り越える!
手続きの過程では、家族の意向だけでは解決できない法的なルールに直面する。
ただえさえ悲しい中やらないといけないことがてんこ盛りの中、意味不明な文書を突きつけられても脳みそも感情も全く足りない。だからこそ、司法書士・弁護士といった専門家の支援を十分に受けながら故人の意図を粛々と実行することが大切。
いろんな法的手続きがあるが、事前に調べておき、「誰が何をどうすべきか」を明確にしておくと、悲しみに浸ったり故人の思い出に浸ったり、本人も故人もハッピーな門出に。
人生をどんどん輝かせていくのももちろん素敵なことだけど、その輝きを「事前に防げること」で曇らせるのももったいない。利塾メンバーで家族との会議も含めてさらにより良い人生に向かって突き進んでいこう。