横浜市立みなと総合高校での食育支援活動に今回は利塾のメンバー3名が参加した。そこでの内容や感じたことをシェアしてくれた。
この支援活動が実現したのは、利永子先生の「子ども食堂を支援したい」という思いから。(同校の食育支援活動の詳細についてはこちら)
そう思って数か月で、行動した先にやりたいことが早くも実現した。
この取り組みは、同校が掲げる「生徒の朝食率向上」という目標だけではなく、これから生きていく上で必要なスキルも磨く試み。
同校の荒川先生と生徒が行った調査では、朝食を食べる生徒の方がテストの平均点が高いという興味深い結果も出ており、食が学力向上にも繋がることを示唆している。
支援側が学ぶことが多かった1日
利塾ではメインであるお魚(ワラサ)を今回提供させていただいた。
実際の活動は、想像以上に臨機応変さが求められるもの。「支援側で参加したが、実は学ぶことのほうが多かった」という声が相次いだ。
しのぶ食堂のメンバーや多数の生徒ボランティア、学校の先生方と共に、前日の食材準備や当日の調理、配膳、片付けまで、多岐にわたる作業をこなした。
その中でのメンバーや生徒の姿勢、積極性、お互いとの関わりの中でこの活動に対する思いを感じ、それぞれの熱い想いでこの活動が続いているのだと実感。
特に印象的だったのは、その想いの元、皆が自ら仕事を見つけて動く能動性を存分に発揮していたこと。
しのぶ食堂のメンバーのテキパキとした動きや、生徒たちの自主的な行動は、見習うべき点がたくさんあった。
一杯のお味噌汁にもたくさんの愛情が詰まってる
つい作業に没頭してしまいがちになるが、ここで大事なのは「愛と目的を忘れない」ことだった、と参加メンバー。
以前から子ども食堂等食育に関わっており、今回も調理担当だったLSYの修了生・吉野久美子さんは、食材一つひとつに生産者への感謝や地球への愛が込められていることを教えてくれた。
「一杯のお味噌汁にもたくさんの人の愛や関わりや自然からの恵みが詰まっている」
「この食事にもたくさんの愛が詰まっていることをいつか思い出して、自分を大切にするきっかけにしてほしい」と話す久美子さん。
参加した生徒からは「美味しかった」「スタッフが明るくて楽しかった」という声が聞かれ、この「愛」が届いていることを示していた。
いろいろな方々が生徒たちを支えようとする温かい雰囲気や、多様な背景を持つ人々が協力し合う姿は、計り知れない感動を与えてくれた。
先生方、生徒たちの姿勢や人柄に触れることで、学校という場の持つ力も改めて感じることができた。
利塾ではこれから毎月12月まで(8月を除く)、同校の食育支援活動を行う。
利塾メンバーは全国各地に住んでいてなかなか会えないが、今回直接会うことができ、利塾のまた新たなつながる楽しみを見つけることができた。
◆今回の活動は神奈川県の地域情報誌・タウンニュースに掲載されました!
◆みなと総合高校のみなとカフェ食育スタッフが作成した報告書はこちら