さて、今回は先日のしのぶ食堂*1でご縁をいただいた、横浜市立みなと総合高等学校の食育支援ボランティアについて。今度利塾*2のメンバーが食育支援ボランティア活動をすることになった高校だ。
同校の保健体育を担当されている荒川先生に、同校での食育についてお話を伺った。
*1:横浜市磯子区で運営されている子ども食堂。地域で安心して子どもも大人もみんな集まれる居場所を作りたいという思いで運営されている。https://re-juku.jp/topics/topics-194/
*2: 大人のライフスキルを学ぶ通称LSY-Life Skills Up Yourself講座の修了生で構成されるネクストコミュニティ。多様なメンバーと学び合いながら社会貢献活動も行っている。
主体性抜群、自由闊達な高校と食育指導
同校は横浜市にある高校で、比較的自由な校風を持つ高校。髪型に関する規則も比較的緩やかであることからも、同校が生徒の主体性を重視している姿勢がうかがえる。
同校は「横浜市の食育実践校」に指定され、SDGsや栄養講座の一環として多数の企業と連携して食育指導を行っている。
「生徒自身がより主体的に関われるように」という思いで荒川先生を中心に食育指導を行っており、今後は食育の重要性を実感してもらうだけでなく、企画や段取りについても生徒と共に進めていくことを目指している。
今までは朝食を食べることや食育の重要性について実感する場だったが、今後は食育を通じて、人生を生きていくために必要なスキルをも培う貴重な機会になっていく。
数年前から始まった取り組みによって、朝食を食べなかった生徒が朝食の大切さに気付き、同校生徒の朝食喫食率も20%ほど上がっており、効果は一目瞭然。
また、朝食にとどまらず横浜で居場所づくりとして行われているみなとカフェの運営等にも積極的に関わる生徒が増えており、画期的な取り組みが進められている。
荒川先生の「生徒が自分で出来ることを増やしたい」という情熱と行動力でどんどん企業との連携が進んでいき、食育指導そして生徒の人生経験の機会を広げている同校。食べることの大切さを伝えるだけでなく、社会とつながることもテーマで食育指導を行っている。

今回ご縁あって利塾は食材の提供と当日の食育支援ボランティアを担当させていただくことになった。
今年、同校に食材提供を行うのは大手食料品メーカー8社および地元神奈川を中心に店舗を展開するスーパーマーケット1社。利塾も提供元としてそこに名を連ねることになった。乳製品から豆製品、肉、魚、フルーツ等多種多様な食品が提供される予定だ。
【協賛企業様(一部)】(あいうえお順)タカノフーズ(株)、富士シティオ(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、みたけ食品工業(株)、森永乳業(株)、横浜丸中青果(株)
「こんな生き方もあるんだ」を体現する大人でありたい
高校生にとって普段から接する機会がある「大人」とは、自分の両親、親戚、先生くらい。そんな高校生にとって食育を通して色々な大人と接する機会は今後人生を左右する大きな転機になる。利塾メンバーも食育支援ボランティアとして当日参加させていただく。
高校生にとって、多種多様な人生を歩んできて、人生を謳歌している利塾メンバーと接することは、彼らの幅を広げることになるかもしれない。
いくつも事業を経営したり「人生は自分で切りひらいていける」と仕事をしている利塾メンバーとつながることは、高校生の「人生こう生きるべき」、「仕事ってこういうもの」の固定観念をいい意味で考え直す機会になりうる。
「こんな生き方もあるんだ」とちょっとでも視野が広がる機会になることを望んで、「自分らしくいていい」「未来は自分で選んでいい」、そんなことを伝えられる大人でありたい。
横浜市立みなと総合高等学校:https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/hs/m-sogo/index.cfm/1,html