今回は厄除けについて、前回に続き奈良県宇陀市青葉寺の山口 行雅さんにお話を伺った。
厄年、と聞くとなんとなく嫌なことのように思えて身構えてしまう。だがしかし。この講義を聞いた後は、「こういう流れが来るのであれば備えればよいだけ!」と明るい気持ちになった。
厄年とは?
厄年とは不吉なめぐりあわせの年のこと。ヒッ!やっぱり怖いんじゃん。
厄には3つ種類があり、日本古来の厄、九曜星の厄、九星の厄がある。一般的に私たちが馴染みがあるのは日本古来の厄だけど、ここで意外だったのが厄年とは「人の役に立つ、奉仕する年」という意味もあったということ。
日本古来の厄年で言えばやっぱり女性30代は厄年のオンパレードで、特に33歳は散々の年、と言われていてまさに散々だったなと思い出した…これからも訪れる厄たちの対処法をシリタイ!!
九曜星から見る運の考え方
それでは今回初登場の九曜星の厄とはなんぞや。古来人は夜空の星から時間や季節を読み取ってきた。1か月も、1週間もすべて月の動きで判定していた。
九曜とは、七曜星(日、月、火、水、木、金、土)に羅睺星(らごうせい)と計都星(けいとせい)を加えた9つの星を指し、これ人間の運命や吉凶を占うために利用されてきた。
昔の年月日時のとらえ方も人々の生活に根差したものばかりで、いかに生活に基づいて時間が考えられていたかが分かる。ついつい時間の奴隷になりがちな現代人からすると目から鱗である。
九曜星は古代インド天文学が発端で日本に伝来した考え方。
今の天文学とは異なり、地球のまわりを星がまわる考え方。前回の九星では自分が生まれ持った一生変わらない星について扱ったけれど、九曜星では毎年どの年が自分にめぐってくるかによって運勢が変わる考え方。そしてこれは男女でも違うとのこと。
えーーじゃあ今年自分にめぐってくる星はなんなんだ??と頭がクシャっとなったところで、青葉寺で3つの厄年をすべてまとめている早見表を出してくださった。これすべて網羅しているものは青葉寺のものしかない。
◇令和7(2025)年 青葉寺 厄除け早見表◇
https://temple.nichiren.or.jp/5081025-seiyoji/files/2024/12/2ed125842c3d9b7783e71dffdfec310f.pdf
厄のとらえ方ー厄年は悲観するための年にあらず
早見表を見て驚いたのが、毎年毎年良い星がめぐってくるとは限らないということ。
ていうか、9年のうち半分くらいがあまり良くない星だったりする。え、良くない運の打率高くない?と絶望してしまいそうになるが、この厄を知っておくのは決して絶望するためではない。
星は毎年巡っているので、誰しも平等に良い星悪い星が回ってくる。
「ああ悪いんだ!」と絶望するのではなく「悪いものが来ると知れたことがとてもラッキー」と認識して開運方法を実践していくことーそれが良くない星の時にやること。「悪いほうを見るのではなく良いほうに捉えていく」それはLSYでも学んできたこと。
ズバリ!厄除け法はー
厄除け方法は、神様の力を使う方法で、祈祷、心身の穢れを払い清浄な状態に保つ。
青葉寺では厄除星祭といって様々な方法で厄除けをしてもらえる。
その厄除けには、お札を作っていただいたり、お守りを授けていただいたり、お餅で厄を分散させたり(鏡餅の由来は知ってびっくり!)、そして仏教の教えをいただき、未来の安寧を願うことー等、いくつかあった。
毎年星は巡るけれど、こういった厄除けの効能も1年間。
ということで、その年に合わせてよりよく生きるための行動が必要。私は家にいろいろなお札やら像やらが散在しており、しかも1年以上そのままのものも多くあったので、お納めに、そして新たにお祈りしにいかなくちゃ!と思った。
令和7年がどんな年か厄を知り運勢を知り、前向きに行動することが開運につながる。
悪い運であれば備えればよいし良い運であれば勢いをつけて行動していくことが大切。お寺はよりよい人生を送ってもらうための場所、と行雅さん。
厄年=ヤバい年!!!なんで30代女性は厄年ばっかりなんだ!!!と叫ぶだけでなく、「それが分かっているなら対処すればよい」というLSY思考を使えば、厄年だろうがどの星だろうが、賢く幸せに生きる方法はある、と学べた。
様々な厄除星祭の詳細は青葉寺のHPに記載されているので、気になる方はぜひチェック!
ご住職が心を込めてあなたの今年を良い一年にするべく祈願してくださいます。
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